土俵から救命にあたった女性を追い出したと海外でも取り上げられています。
このアナウンスをした行司はおそらく教義主義的な人に教育されて、目の前で起こっている現実よりも「決まりを守る」事に気持ちがいってしまったようで。
このような事は相撲に限らず日本ではよく起こっています。ルールと目的の履き違え、ルールを守る事が優先されてしまい、本来の目的が分からなくなってしまう現象です。目的と手段が入れ替わってしまうのです。
例えば医師法は医師の仕事を守るために作られた法律なのに、厚労省にその目的にあった運用ではなく、自分たちが医師の仕事と考えるものは医師法を適用すると言う逆転現象を起こしています。
例えばタトゥー、温泉やプール、スパで入場を断られる事がありますが、そもそもの目的は暴力団員を入れない事でした。一般人と暴力団員を見分けるマークとしてタトゥーを上げていただけで、タトゥー自体を禁ずるものではなかったはずです。「あなたは暴力団員ですか?」と聞いて「そうです」と答える人はいないでしょう?だからこそ、タトゥーを理由として利用しただけではなかったでしょうか?
それがいまでは、暴力団員、タトゥーお断りと、タトゥーが入っているだけで断る理由になってしまいました。
目的と手段が入れ替わった典型的な例だと思います。
小さい星やハートなどかわいいデザインもあるので、タトゥーは威圧感を与えるからと言うのは理由にはならないでしょう。
とにかく、今回のような事で日本は人命よりルールを優先する国と言うイメージが付いたでしょう。極東の未開の土地とまでは言わなくても、少なくとも人間一人一人や人権に鈍感である事は知れ渡ったと思います。
日本女性は救命作業中に土俵を降りるよう命令された(BBCより、英語サイト)