「・「アーティスト」とは?
アーティスト(artist):芸術家
・「アーティスト」の意味を詳しく
「アーティスト」とは、芸術家、すなわち創造的な作品によって感受性や想像性を表現する人のことを指します。アーティストは英語の”artist”を日本語に音写したものですが、英語圏においては使われ方に若干の違いがあります。
日本においては、芸術家は音楽や絵画などの各分野の専門家を指すほか、絵画と彫刻など複数の技能を併せ持つ人のことを一言で「芸術家」と表しています。
英語圏においては、アーティストは”artist”と”artiste”の2つの言葉があります。”artist”は芸術家のことを指し、”artiste”はダンサーや歌手などの芸能人を表します。
発音にも違いがあり、”artist”は”a”にアクセントを置くのに対し、”artiste”は”ti”にアクセントを置きます。現代の日本におけるアーティストの意味は、”artiste”に近いと言えます。
・「アーティスト」の使い方
1.今週末は、オリコン1位になったアーティストのライブを観に行く
2.外国の友人から「岡本太郎は最高のアーティストだ」と絶賛された
3.あのバンドの新作を聞いて、ありふれたバンドからアーティストに変わった瞬間だと感じた
①はミュージシャンの言い換えとしてアーティストが使われており、英語の”artiste”と同義になります。
②で挙げた岡本太郎は、芸術家として1970年の大阪万博で制作した「太陽の塔」や、渋谷駅に展示してある絵画「明日の神話」など多数の作品を発表しており、国内外でその高い芸術性を認められています。
③は対象者に対して高い芸術性を感じているため、”artist”の意味になります。
・「アーティスト」の語源
アーティストの語源は、英語で芸術を表す ”art”に、人を表す接尾辞の”ist”を追加した言葉です。
”art”はラテン語の”ars(アルス)”が起源で、本来は自然に対する人間の「技」を表す言葉でした。英語の”art”の形容詞形”artificial(アーティフィカル)”は、「わざとらしい、人工的な」という意味を持っています。
つまり、”art”には「自然」=”nature(ネイチャー)”の対義語として「人工」というニュアンスが現代の英語の中にも存在しています。
このように、もともとはいわゆる「技術」を表す言葉でしたが、科学の進歩によって技術を表す言葉は”technology(テクノロジー)”として分化し、”art”はものづくりの中の美的要素を表す言葉として残りました。
その後、明治時代に”art”の訳語として、「芸術」という言葉が生まれました。本来は、「藝術(げいじゅつ)」が正しい表記ですが、常用漢字でないため「芸」が当てられています。
「芸」と「藝」はもともと関係のない漢字で、「藝」は植物を植えるという意味を持っています。そこから転じて、技術や技能、主に文芸を表す漢字となりました。
・「アーティスト」の類義語
アーティストには以下のような類義語があります。
*音楽家
*画家
*小説家
*イラストレーター
*ミュージシャン
上記のように、アーティストに類する言葉は多岐に亘ります。これは、アーティストという言葉が、数ある表現者を広く包容していることを意味しています。
・「アート」の分類
アート、いわゆる芸術には、大きく分けて3つの分類があります。
*空間芸術:物を用い、空間に形を表現する芸術
*時間芸術:ある一定の時間をかけて、物語性のあるものを鑑賞する芸術
*総合芸術:空間芸術と時間芸術が協調・調和した形式
空間芸術は、二次元的なもの(絵画など)と三次元的なもの(建築など)があります。時間芸術は、文芸や音楽などです。総合芸術は、映画や演劇などが挙げられます。
近年では文化的な嗜好の多様化によって、多種多様なアート表現が生まれています。それに伴い、従来の文芸や美術といった分類では区別できないアーティストがたくさん現れています。」






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