眉メイクの好み、日本人と外国人ではかなり異なります。
日本のお客様に眉毛のアートメイクのご希望をうかがうと、「きつく見えないように」と言われる事があります。どちらと言えば「かわいい」「ふんわりした感じ」「やさしい感じ」。あとは、「彫りが深く見えるように」「外国人風に見えるように」もありますね。外人風を目指す場合、やさしいイメージの眉よりは濃いものが好まれるようです。
皆さんが絶対イヤと言うのは「濃すぎる眉」、特に眉頭には神経を使います。薄すぎず、濃すぎないを表現するためです。
では白人系、黒人系、ラテン系、中東方面の方はと言うと、セクシーさやゴージャス感を求められることがよくあります。ヴィクトリアズ・シークレットのモデルさんをイメージして頂くと分かりやすいかも知れません。知的な感じやエレガンス、洗練を求める傾向もありますね。
そして結構濃いのがお好みの様子。眉頭も日本のお客様だったら濃すぎと感じるくらいで「まだ薄い」、「もっと濃くして」「はっきり入れて」とリクエストされます。でも濃すぎや真っ黒はだめです。あくまでも自然に見える範囲で。
アジア系以外の方々に、並行眉はあまり人気がないようでした。理由を聞いてみたところ、「退屈」「感情が見えない」などがあがりました。逆にその人の個性がはっきりでる形は好まれます。
ではでは、日本人と似た系列の顔の人達、中国や韓国、台湾などはと言うと、実に色々です。セクシー、ゴージャスが好きな人、オルチャンメイク的な感じ、まっすぐ、並行眉など、バラエティ豊かです。顔は似ていても好みは違います。とは言ってもここ数年は韓国風メイクがアジア圏をリードしている感はありますね。
育った環境にも左右されるかも知れません。例えば中国系アメリカ人の場合、お顔は中国系ですがメイクの好みはアメリカンです。
個人的好みや世代による違いもありますので、ここに挙げた例はあくまでも傾向です。決めつけはせず個人の好みを尊重しましょう。
メイク理論はあくまでも理論。実践では、それをそれぞれの方の好みや望まれているイメージに応用させていくことを必要とされます。
1人として同じ眉はありません。また、「正しい眉」「間違い眉」がある訳ではありません。